紅香の愛・Tokyo Benica・桜木町恋唄ナンバーワン..
女性は、
飛び上がらんばかりに
驚いていた。
「どうも
夫がいつも
お世話になっています」
............
「うちの
奥さんが
どうしても
挨拶したいって」
わたしは、
白い綿の
チューブトップのドレス。
肩に
同じく白のカーデを
羽織り、
黒の華奢な
サンダルをはいていた。
髪の毛は
ロングのアッシュレッド、
ウェイブを
片側にまとめて
サングラスを
ブランドのバッグに
かけて、
嫣然と笑みを浮かべた。
.............
『やるじゃない』
と
彼女が
うちの亭主を
小突く真似をした。
..............
『よろしい』
わたしは
またお仕事復帰できますよ
とかなんとか
お愛想を言って、
その場を
後にした。
.............
まったく。
なにかと
なめられてはたまらない。
こんなに
こちらはごたごたしている
というのに...
とにかく
ナンバーワンは
はっきりさせておかなくては..
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