2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧
意外に あっさりと 還されたわたしは、 道の駅で 高菜漬け 温泉まんじゅう を買い、 ぼんやりと帰宅した。 下校した 次男が、 それらを開き 「ちっちぇ〜」 と大声をあげた。 ...... 平穏万歳。 ...... 一週間後、 電話が鳴った。 でると、 あの太っちょからだ…
「ふうーん」 と男は言い、 もう一度わたしを見た。 「なるほどね」 ..
しばらくして パトカーの到着... 年齢のわかりにくい せりだした腹をした 捜査官が、 わたしを見た。 「これ あなたひとりでやったの?」 ...... 「銃の心得が あるんだね」 「... 初めてです」
ハラリと 髪が おり、 ひゃややや と 彼女は カエル飛びのまま 逃げ去った..
ま 見逃しても 良いのだが... 今後のために 結ってある髪の、 輪ゴムの ど真ん中に撃ち込んだ。
殺されると 踏んだのか、 ガラス窓を 身体ごと 突き破った。
顔面蒼白。
と 同時に 左奥、 クローゼット から 小さな 中年の女が 飛びだしてきた..
壁を背に、 伝わり歩く。 そして ドアを、 大きく蹴破り 隠れる。
それだけを 頼りに、 上の階に。 中腰 銃をかまえたまま、 廊下から 階段へ..
人が 息を潜めたときの、 ほんの かすかな 震え..
真上。
物音のしない、 物音がした。
われながら、 たいした 落ち着きだ。
やれる..
硝煙 の 匂いが、 幽玄界の入り口を 指し示した。
指先が 流れるように、 安全装置を はずす... 大窓が ドはでな音をたたて 開いたと 同時に、 わたしは おなじ幅で脚をひらいた。 尻をおき がっちりと 片足を壁、 もう片足を 頑丈なベッドの 側面に おく... 相手は3人 躊躇なく、 かかりにきた。 前方から…
応戦するための 凶器を、 探した。 両手が左右に わかれ、 吸い寄せられた 左手が捕らえた。 チェストの お腹に貼りついた、 ショットガン..
辛うじて 逃げ切れたとしたら... あぁ 神様、 わたしは 無力です。 ただの少しも、 訓練を受けていない。 カンフー くらいかじっておけば 良かったのか... あ 銃の場合 また違いますか。 とにかく なにゆえに、 気晴らしの 旅人になって なってしまったのか..
確実に、 やられる。