紅香の愛・Benica・東京年華 MITEKI
わたしは
あらためて、
夏川を
眺めた。
それにはっとして、
彼は
ようやく
その握った手を、
離した。
まるで
ひとつの幹から
のびた
ニ本の脈が
ふいの微風で
ゆれたような
別れ方をした..
わたしは
あらためて、
夏川を
眺めた。
それにはっとして、
彼は
ようやく
その握った手を、
離した。
まるで
ひとつの幹から
のびた
ニ本の脈が
ふいの微風で
ゆれたような
別れ方をした..